関係代名詞って聞いたことありますか?

「うーん、なんか英語の授業でうっすら見たような・・・」

「なんか複雑な文法ですよね?」

「主格とか目的格とか、理屈っぽいやつですよね。」

そう感じた人もはじめての人も、関係代名詞を学んでみてください。

納得して自分のものにすれば、苦手意識が解消されて英語の勉強が楽しくなります。

お堅い文法用語をかみくだいて説明しているので、「意外に簡単!」と思っていただけたらうれしいです。

関係代名詞は、ひとつの言葉と、その言葉を詳しく説明する文をつなげる役割をしています。

【はじめに】関係詞の全体像

【はじめに】関係詞の全体像

関係詞には、①関係代名詞と②関係副詞があります。

①関係代名詞

関係代名詞whoの役割
whoが①名詞と②詳しく説明する文をつないでいます。

関係代名詞とは、①名詞と②修飾部分を関連づける、名詞の代わりをする言葉です。

ちなみに「修飾(しゅうしょく)」とは「詳しく述べること・詳しく説明すること」です。

関係代名詞には、「who」「which」「that」「whose」「what」があります。

この記事では、まず「who」をみていきます。

「who」は、「人」について詳しく説明してくれる関係代名詞です。

②関係副詞

関係副詞は、名詞と修飾部分を関連づけて、副詞の働きをする言葉です。

関係副詞には、「where」「when」「why」「how」があります。

ちなみに副詞とは、名詞以外の動詞・形容詞・文全体をより詳しく説明する役割をします。

たとえば、以下の例文で、太字の部分が副詞です。

  • I get up early in the morning.(早くに)
    • →「get up(起きる)」という動作をくわしく説明
  • She smiled happily.(幸せに)
    • →「smile(笑う)」という動作をくわしく説明
  • I studied English for a long time.(長い間)
    • →「studied(勉強した)」をくわしく説明
  • I stay up all night.(一晩中)
    • →「stay up(夜更かしする)」をくわしく説明

副詞は1語とは限らず、文の中でどんな役割をしているかで判断します。

関係副詞はまた別の記事でみていきましょう。

関係詞の説明でよくでてくる「先行詞」とは?

 「先行詞」は文法用語です。

 よく問題集の解説などに出てくるので、言葉とその意味だけは知っておくとよいです。

 先行詞とは、whoなどの関係詞がより詳しく説明したい(=修飾したい)言葉をさします。

たとえば、画像中のオレンジ枠の「a friend」が先行詞です。

関係代名詞の先行詞とは

ここまで、関係詞の全体像をお話ししました。

さっそく今回のテーマ「who」をみてみましょう。

関係代名詞「who」の使い方2つ

「who」は「人」について詳しく説明してくれる関係代名詞です。

関係代名詞の「who」には、2種類あります。

主語の部分を説明しているときは「主格のwho」、

目的語の部分を説明しているときは「目的格のwho」とよびます。

「主格」とは、主語の位置・格にある言葉

「目的格」とは、目的語の位置・格にある言葉

それぞれ例文と一緒にみてみましょう。

「主格のwho」=主語の代わり

関係代名詞「主格」

画像にあるように、黄色ラインの文章のなかで「who」は主語の位置にいます。

I have a friend who plays the drums very well.

↓ 「who」のところに先行詞「a friend」を代入すると・・・

A friend plays the drums very well.

主語がある完成された文章になります。

なので「主格のwho」とよばれています。

「私には友人がいます。その友人は、ドラムがとても上手です」

その友人は〜” =主語部分

「目的格のwho」=目的語の代わり

関係代名詞「目的格」

画像にあるように、who は meet のあとにくるはずの目的語の代わりをしています。(↑紫色部分)

I wanted to meet ◯◯(目的語).

これを「目的格の who」といいます。

目的語に対して、より詳しく説明するために関係代名詞who が使われています。

  • ちなみに目的語とは、動作の対象となる言葉です。
  • 今回の動作は meet =「会う」なので、会う対象になるのは「the woman」=「その女性」ですよね?
  • なので「the woman」が目的語です。

「彼女はわたしが会いたかった女性です。」

〜したかった◯◯◯◯は目的語

「目的格のwho」は省略できる

She is the woman who I wanted to meet.

→◯ She is the woman I wanted to meet.

目的格の「who」は省略できます!

トントンとリズムよく発話できそうですね。

日常英語では、「目的格のwho」はだいたい省略されています。

たまに出てくる目的格の「whom」

「whom」は、「目的格のwho」と同じように使えます。

ひとむかし前は、主格のときは「who」、目的格のときは「whom」とキッチリ使い分けていたようです。

しかし最近では、この「whom」はほとんど使われていません。

わたしたちが読む英文法書や、フォーマルな文章の中では目にしますが、基本的に「who」を使っています。

もし目にすることがあればレアキャラです。

「目的格の who」と同じ働きをする言葉として認識してください。

さてここまで「who」の使い方2種類を見てきました。

いちど自分で文章を作ってみて、さも友達に話すかのように音読してみましょう。

自分で作った文章は記憶にも残りやすく、体で英語を習得できます。

関係代名詞「who」のニュアンス

関係代名詞whoのニュアンス
たくさんいる Man(男性) の中から、「この男性」を選び取って説明する感覚です。

疑問文で「Who?(誰?)」と聞くときの感情の動きのように、「who」には話者の強い意識がかかります。

たとえば次の例文では、

The man who I talked with is Ken.

(わたしと会話していた男性は Ken です。)

あまたいる「男性」のなかから、who を使ってその男性を指し示し限定して説明する感覚です。

「ある男性がいる。それはどんな男性かというと・・

☆who にはあるひとりを選んで限定して、詳しく説明する意識がある。

【 who と that の違い】「who」の代わりに「that」を使ってもOK

関係代名詞 who と that

「who」と同じ関係代名詞に「that」があります。

「that」は、ほとんどの場面で使える関係代名詞です。

まずはその違いについてです。

who は、先行詞が「人」のみ

that は、先行詞が「人」「人以外」どちらもOK

実際の日常会話やニュースでは、that はよく使われます。

先行詞が「人」のときはやはり「who」を使うことが多いですが、「that」でも代用できます。

英会話や英作文でも、基本的に that を使っておくと無難です。

「ならば最初から that で統一すればいいのでは」と思うのですが、関係代名詞who と that にはニュアンスの違いがあります。

関係代名詞who と that ニュアンスの違い

「who」が、「それが誰なのか?」をしっかり説明する意識が働くのに対して、「that」はただ「あとの説明へつなげる」意識です。

「who」の意識

「それは誰かというと〜」(ひとりの具体的な人物をピックアップして、しっかり説明しようとする意識)

「that」の意識

「そしてそれは〜」(なめらかに説明へ流していく意識)

このニュアンスの違いから、関係代名詞「that」が好まれる表現が3パターンあります。

関係代名詞 that が好まれるパターン3つ

①先行詞が「唯一」の意味を含むとき(the only, the first, the second, 「the +最上級」など)

Spain is the only country that I want to visit again.

(スペインは、もう一度訪れたい唯一の国です。)

The largest building around here is our concert hall.

(この辺りで一番大きい建物はコンサートホールです。)

「唯一」の意味合いがあると、「who」のように ”あまたある中からピックアップして限定して具体的に説明する” という意識は不要です。

最初から「唯一」のものなので、「that」の ”なめらかに説明につなげる” 意識で十分です。

②先行詞に「すべての」もしくは「まったく〜ない」の意味がつくとき(all, any, every, no)

All the students that I met are kind and bright.

(私が出会った生徒たちはみんな、親切で聡明です。)

There was nothing that I wanted to eat in the lunch box.

(お弁当には私が食べたかったものが全く入ってなかった。)

①と同じように、「すべて」「無」という意味がつく言葉には、who のようにピックアップして説明する必要はありません。

③先行詞「人+人以外」のとき

The people and the things that support my growth stay in my life.

(わたしの成長を支えてくれる人や物が、わたしの人生に残る。)

who は「人」だけ説明できる関係代名詞なので、「人」と「人以外」を先行詞に取る時は that の出番です。

【継続用法】who の前にカンマがつくとき→ that は使えない

関係代名詞「who」の前にカンマ(,)を置く形があります。

実際の英文ではよく使われています。

文法用語では「継続用法」とよびます。

ちなみに、これまでみてきた関係代名詞whoの文章は「限定用法」といいます。

「継続用法」の文章

Maiko, who loves Monet, often travels to France.

(マイコは、モネが大好きなんだけど、よくフランスに旅行してるよ)

who の前にカンマ(,)を置いて、話の本筋から離れた情報を追加したいときに使います。

日本語でいう「ちなみに〜」ですね。

この継続用法では、that は使えません。

that は「なめらかに説明に流す」というニュアンスです。

継続用法では、先行詞の追加情報を割り込ませたいので、しっかり説明しようとする「who」のほうが向いています。

who前のカンマ(,)があるかないかで意味が違ってくる場合

限定用法と継続用法のまぎらわしい例文をみてみましょう。

カンマがあるかないかで意味が違ってくる場合があります。

He has two sons who work in the education industry. 【限定用法】

(彼には教育業界で働いている息子が2人いる)

He has two sons, who work in the education industry.【継続用法】

(彼には息子が2人いるが、その息子たちは教育業界で働いている)

1つ目の文章は、関係代名詞who がしっかりと「two sons」を説明している意識です。

2つ目の文章は、「He has two sons」のあと、カンマで一区切りになっています。

区切られていることによって、「彼には2人の息子がいる」「そしてその息子たちは教育業界で働いている」という2つの事実に分けられます。

1つめの文章は、「教育業界で働いている2人の息子がいる」ですが、2人の息子だけ限定して説明している(限定用法)ので、他に息子がいる可能性はあります。

しかし2つ目のカンマ付き文章では、「彼には息子が2人いる」と一旦完結しています。

よって「息子は2人だけで、その2人は教育業界で働いている」という意味になります。

と、いろいろと説明しましたが、このような例文の場合にまぎらわしさがきてしまうので、こんなこともあるんだなと認識だけしてみてください。

まずは「カンマ付き文章(継続用法)」は、「ちなみに〜」の追加情報の説明だと覚えておきましょう。

まとめ

長いことおつかれさまでした!

「関係代名詞who」をいろんな側面からみてきました。

「関係代名詞」というかたくるしい言葉ですが、個人的には、名詞とその説明をつなげる”接着剤”のようなものと考えています。

はじめからすべて理解しなくても大丈夫です。

「説明したい言葉とその説明をつなぐもの」と、まずはシンプルにとらえてみてください。